近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第26回には二人の女性、第27回にはそのうちの一人、三つの顔は髪型も含めてほとんど区別がつかない。二人とも東京育ちの良家の女性で、いまは二、三流の舞台女優。三つの顔に共通するのは濃いアイシャドウ。目を大きく、またパッチリ見せるために入れるアイラインとちがい、シャドウは目に表情をつけるもので、美容師は原則として施さないし、するとすればTPOを聞いて慎重にする。眼窩の深い西洋人はもともと上からの光線によって、目の周辺に影ができる。日本人にも鼻の高い人はいるが、目の深い人は少ない。むかしはそういう人のことを、石垣の蛍、などと悪口を言ったが。役者が赤毛ものの舞台で西洋人に扮するには、とくに瞼を濃く塗らなければならない。だから外国映画を見て、あんな顔になりたいと思った女の子は、この方法を試みる。アイシャドウは夜のお化粧ですヨ、と美容師などが若い人に注意したものだが、必ずしも夜、というのではなく、夜を連想させるような、意味ありげな目つきになる、ということだろう。(大丸 弘)
ID No. B13-128
出典資料 国民新聞
発行年月日 1936(昭和11)年7月10日号 6面
画家・撮影者 小川倩葭(小川洗二)(1905-1962)
小説のタイトル 三色菫(さんしょくすみれ)(26):生活の初日(4)
作者 高見順(1907-1965)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2yo:[洋髪;ウエーブ]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D1kes:[化粧;表情;容貌]
時代区分・年代 20世紀前半;1936(昭和11)年
国名 日本
キーワード アイシャドウ;ボウ;ボー
男女別 女性
体の部分 頭部;上半身
関連情報 B13-128, B13-129