| 説明 | 広津和郎には『女給』という新聞小説があるが、銀座の不良青年たちを主人公とするこの作品も、主な舞台は女給たちの世界だ。この日の場面も銀座二丁目のビルの地下にある、ややインテリ好みといった喫茶店。電気蓄音機の蓋に肘をのせている女給は、髪は無造作なお下げ風にして、ノースリーブのブラウス、首に小さなチョーカーのネックレスをしている。大正時代の女給とちがい、もう和服の上に白いエプロンを掛けている時代ではない。昭和に入ってからの洋装の女性が、和服の女性と大きくちがって見えたのは、その時代の世界的なファッションが、女性の姿態を思いきって露呈する方向だったためだ。初夏、むき出しにされた若い女性の二の腕は、和装の長袖を見慣れた男性の目には、五月の風のように爽やかにも、またエロティックにも映っただろう。(大丸 弘) |
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| ID No. | B11-161 |
| 出典資料 | 国民新聞 |
| 発行年月日 | 1934(昭和9)年6月19日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 野崎恭助(生没年不詳) |
| 小説のタイトル | 欲望(33):初枝(1) |
| 作者 | 広津和郎(1891-1968) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬] D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)] D7jok:[女給(カフェー,飲食店ウェートレス)] |
| 時代区分・年代 | 20世紀前半;1934(昭和9)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 東京;銀座 |
| キーワード | ブラウス;ノースリーブ;電気蓄音機;電蓄(でんちく) |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身;上半身 |