近代日本の身装文化(身装画像)
説明 妻の酌で飲んでいるのは相当な財産家の夫らしい。それにしては妻が宿屋の女中かなにかのように見える。旧弊な女、ということだが、無教養でもあるらしい。夫を旦那と呼んでいる。年齢ははっきりわからないが四十代の後半くらいか。この時代には、大都会の町中で丸髷の婦人を見かけることがようやくめずらしくなってきた。文中には「小さな丸髷」と言っているように、前髪と髷の高さがほぼ水平であるのはこの年にふさわしい大きさだ。かつては五十代、六十代の女性がもっと小さな、握り拳ほどの髷を結ったものだが、それは廃れた。その代わり、ふだんは簡単な束髪か引っ詰めにしているその年頃の女性が、近親の祝いごとなどにたまに丸髷を結うと、むかしだったら三十歳くらいの人の結うような、大きい髷をつけたりした。(大丸 弘)
ID No. B09-193
出典資料 国民新聞
発行年月日 1932(昭和7)年4月26日号 1面
画家・撮影者 斎藤種臣(生年不詳-1944)
小説のタイトル 石の叫ぶ日(1):男爵の相場
作者 賀川豊彦(1888-1960)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ma:[丸髷]
H10:[家族の食卓;カンバセーションピース;アンティミスト]
時代区分・年代 20世紀前半;1932(昭和7)年
国名 日本
キーワード お酌
男女別 男性;女性
体の部分 上半身;坐臥