近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第1回は主要人物の紹介。新橋で夜行列車を降りた主人公の青年が、銀座の資生堂前で従妹とその連れの女性にばったり出会う。「単色の洋服を着た断髪の娘だ(……)女であるというよりも寧ろ少年らしい清白な感じ(……)めったに他には見られない、均整のとれた肢体をもっていた(……)彼女は風に乗るように、すたすたと歩いていた」。明治時代の衣裳付けが、昭和のいまはこんな「身装付け」に代わっている。描写された若い女性の印象は鮮明だ。銀座は物語の舞台であると同時に、この時代、一種のキャラクターのように登場している。三人の主要人物は中央に認められるが、街並みに比べると句読点程度の比重。左側の小さいドームを持つ石造の構造物は交番。正式名称はすでに派出所に変わっていたが、人々は以前のまま交番とか交番所とか呼んでいた。中に便所などはなく、巡査はたいていその前で立ち番していた。右の四角いのは木造の電話ボックス。(大丸 弘)
ID No. B08-091
出典資料 都新聞
発行年月日 1931(昭和6)年1月1日号 1面
画家・撮影者 木村荘八(1893-1958)
小説のタイトル 懸賞当選 女獣心理(1):街上(1)
作者 野溝七生子(1897-1987)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K0:[道;道沿いの景観]
G451:[警察署;交番;シェリフなどの駐在所]
時代区分・年代 20世紀前半;1931(昭和6)年
国名 日本
特定地域 東京;銀座
キーワード 資生堂;交番;電話ボックス