近代日本の身装文化(身装画像)
説明 デパートの呉服売場。大都市の六,七階建てのデパートは、その少なくともひとつの階全部が呉服売場に当てられていた。呉服店時代からの老練な番頭さんが何人もいて、御召、紬、銘仙などと分けた担当の責任を持っていた。座売り時代の番頭は特定の客との結びつきを大事にしていたが、この陳列時代になると、不特定多数の客への商品説明の方に比重が移った。同じ銘仙といっても産地ごとにちがうし、競争の厳しい織元は次々と新製品を生み出したから、経験のある番頭でさえとても頭に入らないくらい、生地も柄も多様多彩な時代だった。店員らしい人と子どもを除くと、お供に引っ張ってこられたらしい中折帽の男性が二人。残り四人の女性客のうち、丸髷が一人、あとの三人は和装の洋髪。画家はそれと意識しないでも、自分の日頃の見聞にもとづいて、個々の風俗の比率を「標準」化するもの、と見てよい。しかし、単純な数という点からいえば、この時代はもう、丸髷の人妻はとても四人に一人などではなく、お正月ででもなければ十人に一人もいなかったろう。(大丸 弘)
ID No. B08-070
出典資料 読売新聞
発行年月日 1931(昭和6)年11月27日号(夕刊) 1面
画家・撮影者 湯浅千穂子(生没年不詳)
小説のタイトル 細君解放記(2):街へ行く彼女(2)
作者 寺尾幸夫(1889-1933)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H842:[百貨店]
H84:[店舗内(売場)のスペース]
D2yo:[洋髪;ウエーブ]
D2ma:[丸髷]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
時代区分・年代 20世紀前半;1931(昭和6)年
国名 日本
キーワード 呉服売り場;中折帽子;中折れ帽子
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;群像