近代日本の身装文化(身装画像)
説明 その日のストーリーのどんなシーンを、どんな瞬間を捉えて絵として提供するかは、挿絵画家のもっとも苦労するところだろう。この日の本文では、友人の家とはいえ、自分の生活とはあまりに懸け隔たった屋内の設えに、気後れしているヒロインの気持ちが中心になっている。「和服でいらっしたのね」「ええ、貴方も」「だから私嬉しいわ」「貴方は和服の方がいいわ」「貴方もよ」その家の娘とのこんな真剣なやりとりの中に、この時代、なにを着ていくかという思慮の上の方の区分肢に、和服か、洋服か、という前提のあったことがわかる。そのあとに二人の娘の衣装の説明と、それぞれが相手を、いつもより美しい、また堪らなく上品だ、と思ったと述べられている。その家の娘の方らしい女性が手前に描かれているが、本文との対応からは、冴えた描写とは言いにくい。(大丸 弘)
ID No. B08-024
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1931(昭和6)年1月3日号 6面
画家・撮影者 吉邨二郎(1899-1942)
小説のタイトル 野に叫ぶもの(2):青春(2)
作者 佐藤紅緑(1874-1949)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jza:[座談会;会食;小宴会;小パーティー]
時代区分・年代 20世紀前半;1931(昭和6)年
国名 日本
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥;群像