近代日本の身装文化(身装画像)
説明 芸者から女優に転身して成功した主人公だが、芸者時代につくった莫大な負債に追われて、相変わらず家で客を取らなければならない。このヒロインは芸者上がりということで格別だが、そうでなくても、女優を娼婦並みに見る目は執拗だった。長火鉢を前に、やや幅の狭い黒繻子の帯を胸高に締め、きものの上に黒襟の掛かった半纏を、少し肩からずり下げて引っかけた恰好は、さすがに仇っぽい。髪は第14回と第15回とで少しちがって描いてしまったが、中央分けの耳隠しらしい。訪ねてきた女将も同じような髪型。着るものに襟をつけるというのは、もちろん東京の下町風のありふれた風俗なのだが、昭和も5(1930)年のこのころになると、もうそれが、路を歩くと振り返られる、ひとつの江戸趣味と受け取られるようになっていただろう。(大丸 弘)
ID No. B07-204
出典資料 万朝報
発行年月日 1930(昭和5)年10月29日号(夕刊) 1面
画家・撮影者 関英太郎(生没年不詳)
小説のタイトル 紅薔薇の歌(14):蝶子の匂ひ(3)
作者 桐島豊彦(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7joy:[女優モデル(この年の人気女優,封切り映画の出演女優)]
D2yo:[洋髪;ウエーブ]
D2mi:[耳隠し]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
時代区分・年代 20世紀前半;1930(昭和5)年
国名 日本
キーワード 丹前;火鉢
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 B07-204, B07-205