近代日本の身装文化(身装画像)
説明 市電の中で久しぶりに出会った女学校時代の旧友同士。座って見上げている方がヒロイン。断髪風な短い髪で、夏のことだからパラソルを手に、膝の上には小さい包み物を置いている。立っている友人の髪はバックの色と重なってはっきりしないが、本文中で島田、と言っている。丸髷に比べて髷の前方が大きく見えるからそうなのだろう。ヒロインはそれを「一種の安堵で見やった」。結婚指輪が一般的でなかった時代、むかしの友達に会ったとき、もう丸髷になっているかどうかは重要な指標だった。それを嫌って、どっちつかずの銀杏返しにしている女性もあった。夏の単衣物で吊り革につかまっていると、座っている人の目には脇の下まで見えてしまうことがある。そうかと言って、いつも袂をつかんでいるのはうっとうしい。脇毛の処理を勧める美容家の意見が新聞紙上に現れるのはもう少しあとだが、脇毛を気にして抜いている人がいたことは、明治の初めから記録に残っている。(大丸 弘)
ID No. B04-109
出典資料 時事新報
発行年月日 1927(昭和2)年7月2日号 8面
画家・撮影者 平岡権八郎(1883-1943)
小説のタイトル 青眉(22):採用試験(1)
作者 久米正雄(1891-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2da:[女性断髪]
D2sim:[島田;高島田]
G70:[電車;汽車]
D0ro:[露出;シースルー]
時代区分・年代 20世紀前半;1927(昭和2)年
国名 日本
キーワード 市電
男女別 女性
体の部分 全身;上半身;坐臥