近代日本の身装文化(身装画像)
説明 政界、学会を含めた上流社会もの。学校から帰って玄関から入ろうとした娘が、帝大の教授である父を尋ねてきた客に挨拶している。ストレートコートの下から黒いストッキングと、黒っぽい膝丈のプリーツスカートがのぞいているので、セーラー服のような制服を着ているのだろう。襟の辺りの構造がはっきりしないが、立ち襟だと、戦後になってマハラージコートといわれたタイプ。胸元に四つ、少し離してベルトの辺りに二つのボタンの付け方もモダンで、この時代の女学生のオーバーのようではない。彼女は身体を少し捻って振り返り、片膝を曲げて靴の爪先を立てている。相手が顔見知りの、父親の後輩という心安さのせいなのだろうが、良家の令嬢にしてはいくぶんコケットなポーズ。もっとも、挿絵画家としては、両膝を合わせて突っ立った姿では絵にならない。その辺の兼ね合いがむずかしい。(大丸 弘)
ID No. B03-017
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1926(大正15)年1月24日号 8面
画家・撮影者 高畠華宵(1888-1966)
小説のタイトル 奔流(23):映ったひとみ(1)
作者 三宅やす子(1890-1932)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D7re:[令嬢モデル]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
Wme:[眼鏡]
時代区分・年代 20世紀前半;1926(大正15)年
国名 日本
キーワード コート;ボタンの付け方;ストッキング
男女別 男性;女性
体の部分 全身