近代日本の身装文化(身装画像)
説明 冒頭のヒロイン紹介、「銘仙の袷に同じ羽織で、絹更紗の帯をしめて居る、どうせ上等ものではないが女がよいから馬鹿に引立って見える、意気だと言っても、場末の茶屋女ほど下品でなく、と言って丸っきりの箱入り娘とも思われぬ」。そうして結局は、女事務員か交換手だろうという品定めに落ち着く。大正期は職業婦人の職種も多様になったが、女学校出の女性が多くなったために、男性と同じようにオフィス勤めをする女性が増加したのもひとつの特色。1923(大正12)年2月の東京駅前の丸ビル完成にともなう丸ビルガールの誕生もシンボリックなできごと(→年表〈現況〉1923年3月 「丸ビルの女店員」都新聞 1923年3月16日9面)。もっとも、その大部分は入居店舗に勤める販売店員だったようだが。オフィス勤めの女性、ことにタイピストは誇りも高く、実際、一般事務員よりやや高級で(→年表〈現況〉1920年12月 吉村幸夫「職業婦人の収入調べ」【婦人画報】1920年12月)、憧れの職業のひとつだった。職業婦人というと蔑視する気風はまだ残っている一方で、職業婦人というとなんだか怖い人のように思っていた、とその時代を振り返る老女もあった。この女性は女店員からバーの女給に転向する。いくぶんか誇りを捨てることによって、収入は確かに割高になる。(大丸 弘)
ID No. A22-094
出典資料 都新聞
発行年月日 1922(大正11)年12月23日号 7面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 自活する女(65)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7jok:[女給(カフェー,飲食店ウェートレス)]
D4sho:[職業婦人]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
H11:[宴会の座敷;レストラン]
時代区分・年代 20世紀前半;1922(大正11)年
国名 日本
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥;群像
関連情報 A22-087, A22-093, A22-094