近代日本の身装文化(身装画像)
説明 労働争議を扱うのはプロレタリア作家だけではない。もっぱらブルジョワ遊民の生態を描いている菊池寛にはめずらしい、労使の対立と憎み合いが背景となっている作品。妹が社長の息子と恋仲になっていることに腹を立てた男が、力ずくで妹を引っ立ててゆく。鳥打帽は明治中期から商店員などに広く愛用されていたが、この時代になるとブルーカラーの制帽のように流行し、しかもそれは世界的だった。外に出るにはかならず帽子を被るもの、と信じられていた時代、いちばん安いのが鳥打帽だったためだ。汗臭そうな白絣の単衣の前をはだけ気味に着て、鳥打帽に下駄ばきというと、立ち飲み屋でもあまり好いお客には見られない。それでステッキでも持てばべつかもしれないが。(大丸 弘)
ID No. A22-008
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1922(大正11)年7月25日号 4面
画家・撮影者 渡部審也(1875-1950)
小説のタイトル 火華(122):兄と恋人の間(9)
作者 菊池寛(1888-1948)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Qkas:[絣]
D2ni:[日本髪一般]
時代区分・年代 20世紀前半;1922(大正11)年
国名 日本
キーワード 鳥打帽子;鳥打ち帽子;飛白のきもの
男女別 男性;女性
体の部分 上半身