近代日本の身装文化(身装画像)
説明 日本画の老大家の令嬢の恋人は陸軍中尉。久しぶりに隊の勤務から解き放されて、下宿で短い逢瀬を愉しんでいる。中尉が軍服のままでいるように、女も羽織を脱がずにたがいに箱火鉢にかぶさるようにしているのは、部屋の中が寒いせいだろう。物堅い家のお嬢様にしては女の様子はややしどけない。女の襟がひどくうしろに引かれているのは、彼女の気分の表れでもあろうが、いくぶんは束髪の髱(タボ=後ろ髪)のせいもある。この時代の束髪は自髪に梳き毛をたくさん入れて膨らましたり、スタイルもさまざまで一定せず、ときには日本髪のような髱をもつものもあり、また女学生の廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)ではないから、かなり髪油を使うこともあった。(大丸 弘)
ID No. A21-089
出典資料 都新聞
発行年月日 1921(大正10)年12月13日号 9面
画家・撮影者 石井滴水(1882-1945)
小説のタイトル 梅咲く頃(4)
作者 素浪人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4gu:[軍人;武人;騎士]
Vhao:[羽織]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀前半;1921(大正10)年
国名 日本
キーワード 軍服;髱(たぼ);横座り;箱火鉢;火箸
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥