近代日本の身装文化(身装画像)
説明 深く馴染んだ芸者への愛はこれまでと少しも変わらないから、新婦を迎えてもこれまでどおりの責任を持つ、と男は保証し、芸者は男――地位も名誉もある博士が家柄の新婦を迎える必要を理解した。新婦もこれに対してこう言った、「姉妹になりましょう(……)貴女は外で、私は内で博士を助けましょう」。髪型が世代対比のシンボルに使われることは多いが、ここでは芸者の銀杏返しに結った日本髪が古風な市井の女を、新婦の束髪があたらしい時代の、身分ある女性をあらわしているらしい。とはいうものの妻の座は強い。芸者はしょせん世間的には日陰者だ。その力関係が、石井滴水の描いた、それほど器用でもないふたりの女性の姿、身ごなしに見てとれる。(大丸 弘)
ID No. A19-133
出典資料 報知新聞
発行年月日 1919(大正8)年1月24日号 8面
画家・撮影者 石井滴水(1882-1945)
小説のタイトル 乳房(7):兄弟(7)
作者 佐藤紅緑(1874-1949)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H311:[私室;小部屋(寝具のないこと);ブドワール]
D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2ic:[銀杏返し]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhan:[半襟]
Vhao:[羽織]
D803:[よろこび・親しみ・愛嬌・合歓の表現 ex.握手,抱擁,キス,ベッドシーン,pornography]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 奥様;黒紋付き羽織;正座;握手;火鉢
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥