近代日本の身装文化(身装画像)
説明 茶の間で母親と娘が同居している従兄の青年、その友人で娘が最近親しくしている青年のうわさ、それから娘自身の縁談など、とりとめのない話をしている。母親が奇妙な手つきで煙管(キセル)を持っている。話に身が入りすぎて、キセルの火を落として膝に小さな焼け焦げをつくることがある。似た色の糸を織り込んで、一見分からないように補修する商があった。このくらいの身分だと、母娘とも家でのふだん着は縞物の銘仙ぐらいがふつうだが、さすがに娘の縞は粗くそれだけハデになる。母親の髪は四十代の年相応の大きさの丸髷。娘は束髪だが、額で左右に分け、右襟にかかるほど大きなbangをつくって、そこにお気に入りの簪(カンザシ)を挿す――というかなり大胆なスタイル。井川洗厓のきものの表現は手慣れたものだが、気の入っていないいい加減さが鼻につく。(大丸 弘)
ID No. A19-099
出典資料 都新聞
発行年月日 1919(大正8)年10月11日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 流るゝ雲(6):許嫁(6)
作者 寺沢琴風(寺沢金風)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2ma:[丸髷]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 茶の間;火鉢;鉄瓶;茶碗;お太鼓結び;素足;煙管(きせる)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥