近代日本の身装文化(身装画像)
説明 欧州通いの旅客船の二等甲板。ロンドンでこの娘がウエイトレスをしているのを見たというので、興味をもって近づいている若い日本人男性。石井滴水のタッチがふたりの服、とくに男性の衣服の表現に向いていないので、身体にボロでも巻いているように見える。「白い肌の透いて見えるような薄い夏服を着て(……)」とあるだけで具体的に着衣の説明はないが、挿絵では襟の高い薄地のワンピースの上に、カーディガン風のものを羽織っているように見え、本文と一致しない。「彼女は先刻から問題になっているお金という娘で、年は十九か二十歳ぐらいであろう」という説明がある。ここでお金という、その時代ならごくふつうの女の名のよび方が、ひどく違和感を感じさせる。(大丸 弘)
ID No. A19-089
出典資料 読売新聞
発行年月日 1919(大正8)年11月5日号 6面
画家・撮影者 石井滴水(1882-1945)
小説のタイトル 雁の翅(かりのつばさ)(3):演芸会(3)
作者 岡本綺堂(1872-1939)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G72:[大・中型船舶(船上・船内を含む)]
D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wme:[眼鏡]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 旅客船の甲板;ワンピース;カーディガン風
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥