近代日本の身装文化(身装画像)
説明 いままで養ってくれた祖母に死なれて、東京にいるという母親を尋ねてゆく十六になる娘。山国とだけで出発地は書いてないが、東京まで十余時間というと、この時代の列車で北方なら仙台以北になる。ちなみに新橋~神戸間は二十時間五分だった。季節が5月頃ということで、娘の着ているのは粗い子持格子縞の袷、白い襟のかかった襦袢、それにメリンスの帯というのが相場だ。彼女の荷物は蝙蝠傘のほかは大きめのバスケット一個。本文には籠とあるが、一般にバスケットと呼ばれて、第二次大戦前はどこの家にも一個はあるくらい普及していた。彼女のバスケットの中身はおそらく、夏の単衣ものに冬の綿入れ、それに晴着めいたものが一,二枚あればよいほうだろう。髪はたぶん簡単な銀杏返し風。(大丸 弘)
ID No. A19-085
出典資料 読売新聞
発行年月日 1919(大正8)年7月21日号 6面
小説のタイトル 寂しき命(1):母を尋ねて(1)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G70:[電車;汽車]
Jno:[乗り物の中]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2ic:[銀杏返し]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 銀杏返し風;子持ち格子縞のきもの;メリンスの帯;バスケット
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A19-085, A19-087