近代日本の身装文化(身装画像)
説明 写真製版が使われはじめたこの時期には、もともと線描で鍛えた日本画家でありながら、陰影を巧みに用いて効果を上げる人が少なからずいた。北野恒富もその一人。第1回と第2回の二人の女性の顔の表現に共通するのは、鼻梁を際立たせないような、光の当て方になっていることだ。ふつうならもっと鼻筋が通るべきところの光が拡散してしまい、平面的で、無機的な印象になっている。一時代前の、なにもかも毛書きの細筆の先で描いたつり目の女性に人間味はなかったけれど、ここに表現された二人の娘、とくに第2回の分け前髪の女には、人形じみた、べつの意味の非人間性がある。(大丸 弘)
ID No. A19-053
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1919(大正8)年1月1日号 x面
画家・撮影者 北野恒富(1880-1947)
小説のタイトル 黄金(1):霞(1)
作者 佐藤紅緑(1874-1949)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
男女別 女性
体の部分 頭部;上半身
関連情報 A19-053, A19-054