近代日本の身装文化(身装画像)
説明 二十歳過ぎの娘。「白っぽい真新しいネルの単衣に、繻珍か何かの贅沢な帯を締めた、小柄な、だがそう痩せていそうには思われない女が、琥珀のパラソルを畳んだまま片手に下げて」、人の門口に立つ。病身の母親に向いた家に転居しようと、知人の男性と一緒に郊外の新開地で空き屋を尋ね歩いている。この時代、女性の帯は、冬は繻珍、夏は絽繻珍にたいていは決まっていた。ネルのきものは明治の初めからこのころまで、主に夏のふだん着として好まれたもの。髪は頭にクッションを載せたような大きな束髪で、髷はすっかり退化してしまった。髷なしのこのあたらしいタイプの束髪を新橋と呼んだ。髱(タボ=後ろ髪)に当たる辺にかならず簪(カンザシ)などの髪飾りをつける。(大丸 弘)
ID No. A19-039
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1919(大正8)年10月25日号 6面
画家・撮影者 池田輝方(1883-1921)
小説のタイトル かくれ沼(2)
作者 中村星湖(1884-1974)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード 束髪;新橋;髱(たぼ);抜き襟;ネルのきもの;繻珍の帯
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A19-039, A19-041