近代日本の身装文化(身装画像)
説明 農家や別荘風の家も疎らに建っているという郊外へ、家探しに来たという青年。書生羽織を着、茶色いソフト帽を挨拶のため手に持っている。書生羽織はもとは長い木綿の綿入羽織を言ったが、いまはまだ9月で綿入を着る時期でもなく、女性向きには絹ものの書生羽織もあって、書生羽織という名前もあまり使われなくなっていた。ソフトは中折帽のこと。その前に広く用いられていた山高帽、中高帽と比べると手触りがずっと柔らかい。この時代は中折と言うよりソフトという方がふつうだった。ステッキを突いているのも、もうこの頃が終わりの時期にかかっている。またもちろん下駄ばきだろうから、郊外の悪い道は歩きにくかったことだろう。この時代のたいていの都会人は借家住まいで、しかもそう大した理由もなく転宅する人がいた。家探しも人生の中の大きなトピックだったし、空家の数も多かった。(大丸 弘)
ID No. A19-038
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1919(大正8)年10月24日号 6面
画家・撮影者 池田輝方(1883-1921)
小説のタイトル かくれ沼(1)
作者 中村星湖(1884-1974)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhao:[羽織]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 20世紀前半;1919(大正8)年
国名 日本
キーワード ソフト帽;中折帽子;中折れ帽子;書生羽織
男女別 男性
体の部分 全身