近代日本の身装文化(身装画像)
説明 株式仲買で大きな資産を築いた男の妻と姉娘。四十五,六の妻はもと下町芸者だった女だが、地味で、むしろやや陰気な質。先月女学校を卒業した娘の方は明るい性格で、「撫肩のすらりとした痩形で、見るから下町の娘らしい粋な姿をもって生まれたが、“母親は”大きい庇髪(ヒサシガミ)のほかに結わせたことはなかった」。引用部分の「母親は」というところの原文は「彼女は」だが、文意がよく通じるように改めた。廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)がもうそれほど新しいということもないが、文学少女で、音楽――たぶん西洋音楽にも趣味と素養のある娘を、母親が泥(ナズ)んできた、桃割れや高島田の世界に浸すのを避けている、とも考えられる。その母親の髪は中年風の、大人しい小ぶりな丸髷。(大丸 弘)
ID No. A18-090
出典資料 万朝報
発行年月日 1918(大正7)年7月25日号 4面
小説のタイトル 誓の石(1):池のほとり(1)
作者 岡本綺堂(1872-1939)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ma:[丸髷]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
時代区分・年代 20世紀前半;1918(大正7)年
国名 日本
キーワード 庇髪;なで肩
男女別 女性
体の部分 上半身