近代日本の身装文化(身装画像)
説明 陸軍少将の令嬢をヒロインとした拾った子の素性もの。三点の挿絵は同一人物で、自分が江の島海岸に捨てられていた女の双子の一人、ということで悩む女性。この時期、廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)の束髪は非常に大きくなり、中にかなりの量の梳き毛を詰め物として入れ、三十数年前の束髪ひろめの会の時代の、束髪は軽くて衛生的、という趣旨とは裏腹のものになっている。単純な塊のように見えても、多い毛の処理の方法にはさまざまな方法があった。この女性の髪は、前髪部分を大きくとり、鬢(ビン=横髪)との間に区切りをつくって、そこに大きな丸簪(カンザシ)などの飾りものを飾っている。ほかに髱(タボ=後ろ髪)にも簪を挿している。第25回の、畳に突っ伏している姿を見ると、その大きな束髪以上に黒羽織の下の帯が山のように盛り上がって、見馴れない現代人の眼には、異様にさえ見える。(大丸 弘)
ID No. A18-043
出典資料 都新聞
発行年月日 1918(大正7)年3月26日号 x面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 淡雪(2):磯松風(2)
作者 素浪人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhao:[羽織]
Vhan:[半襟]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀前半;1918(大正7)年
国名 日本
キーワード 庇髪;頬杖を突く
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A18-043, A18-044, A18-045