近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第8回は新婦の丸髷。「誰が眼にも一目見ただけで直ぐにそれと分かる、如何にも新妻らしい重そうな丸髷に結って赤い手柄をかけていた。豊かにあって黒々艶を含んだ髪は、女としては背の高い方の身体には殊にうつりが好かった」とある。第10回と第11回とは、それとは別の女性で、これも結婚後まもない。ふだんは束髪でいるらしい。束髪と丸髷をその日によって結い変える人は多かった。夫婦の間にこんな会話がある。「また丸髷に結ったね。いつ結ったのだっけな?」「これ、お忘れになって?昨日の午後でしたわ――丸髷はお嫌い?」「嫌いじゃないよ――けれどもね、今から米子さんに丸髷を結わせるのは気の毒なような感じがするんだ。まだ若いんだからね」。おそらく同じような気持から、一時代前は、嫁に来てもしばらくの間、娘時代の島田をそのまま結わせている家もあった。(大丸 弘)
ID No. A18-029
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1918(大正7)年10月4日号 6面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
タイトル
小説のタイトル 黒い流(10):温泉にて(1)
作者 野村愛正(1891-1974)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ma:[丸髷]
時代区分・年代 20世紀前半;1918(大正7)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A18-027, A18-029, A18-030
著作権情報
備考