近代日本の身装文化(身装画像)
説明 父親と争って家を出てきた若者。「如何にも今上京したばかりの田舎者だと云った恰好」がこれ。被っているのはよくわからないが鳥打帽か。二重廻しについては「型の古い彼のインバネス」と説明があるが、この外套は形に非常にヴァラエティがあって、そのときどきの呼び名とスタイルを結びつけるのは困難。明治時代にはトンビと呼ぶことが多かった。だから、この簡単な絵を見て、どこがどう古いのかは我々にはわからない。提げているのは胴乱風の鞄。古いタイプのものは厚地の羅紗――ドンゴロスのような素材でつくられているものが多かったが、これは革製のようだ。紺絣らしいきものの裾からネルの股引が見え、紺足袋に下駄履き、この辺りが大正中期としてはすでに爺むさいのだろう。(大丸 弘)
ID No. A18-023
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1918(大正7)年8月28日号 6面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
小説のタイトル 黒い流(4):約婚(いいなづけ)(1)
作者 野村愛正(1891-1974)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Wka:[鞄]
Vmom:[股引]
Vta:[足袋]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 20世紀前半;1918(大正7)年
国名 日本
キーワード [インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];胴乱風;飛白;ネルの股引;紺足袋
男女別 男性
体の部分 全身