近代日本の身装文化(身装画像)
説明 「インバネスを着て、高帽をかぶって、セルの袴を穿いて、マドロスパイプなどを咥えて、何処やらにこにこして行く」。友人の研究所を訪ねて、その発明を売れとすすめる男。第32回は拒絶する友人の前に立ちはだかっている。第46回はもうひとり別の、これも二重外套を着て、鳥打帽を被った男と連れ立っている。高帽は山高帽のやや低いもので中高などともいい、中折よりやや上等のものとして被る人があった。この男は外套の下は和服で袴を穿いている。セルの袴はふだん穿きの袴として、この時代ちょっとおしゃれなものだった。鳥打の男も袴を穿いている。袴を穿く人、拵える人がわりあい減らなかったのは、職場や会合などで和服を着ようとすると、椅子に座った恰好が着流しでは具合が悪いため、という見方もあった。紺足袋に下駄ばきは男性としてだれものことだが、マドロスパイプに袴、それにステッキを突くとなると、少し余裕のある紳士のかたちになる。(大丸 弘)
ID No. A17-083
出典資料 読売新聞
発行年月日 1918(大正7)年2月9日号 6面
画家・撮影者 石井滴水(1882-1945)
小説のタイトル 二人傘(46)(7):兄の宿(8)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Vham:[袴(男性)]
Vta:[足袋]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 20世紀前半;1918(大正7)年
国名 日本
キーワード 後ろ姿;高帽子;鳥打帽子;鳥打ち帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];紺足袋;マドロスパイプ
男女別 男性
体の部分 全身
関連情報 A17-081, A17-082, A17-083