近代日本の身装文化(身装画像)
説明 いずれも今風の束髪を結った、派手な身なりの人妻。〈真婦人〉第7回の奥様は神官である夫を捨てて、青年画家と暮らしているという噂。きものも帯も手の混んだ柄物で、頚を詰めて着ている半襟も濃い色の模様が見える。この女性の束髪は髪全体をいくつかに分け、それぞれを大きく膨らまして、ピンで纏めているように見え、この時代としては斬新なスタイル。〈狂瀾〉第6回の奥様は、髪はあまり膨らませず、しかし流行の前割れ風。「すっきりとした身に絽縮緬の浴衣を着て、絽の唐織の帯を結ぶ、その美しさ、品のよさは眼が覚めるよう」とある。この女性は不貞というのではないが、妻の美しさを満足そうに眺めている夫に向かって、「どうか、貴方の好いように為すって頂戴、わたしはわたしでいいようにします」と言い放つ。顔がややマンガチックなのは春仙風で、しかたがない。(大丸 弘)
ID No. A17-040
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1917(大正6)年10月10日号 6面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
小説のタイトル 黒水晶:狂瀾(きょうらん)(6)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vyu:[ゆかた]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
キーワード 前割れ風;絽縮緬の浴衣;絽の唐織の帯
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A17-036, A17-040