近代日本の身装文化(身装画像)
説明 政界にも知己の多い華族の葬儀に、言いがかりをつけに暴れ込んできた老人。このクラスの葬儀となると参列者の身なりは、「羽織袴にパナマ帽が多かった。中には爵位服、位階服の正装者も混じって、麗らかな初夏の日光は、肩章や勲章に眩しく反射した」とある。爵位服位階服といっているのは、勅任官奏任官等有位の高官について制定されたいわゆる大礼服で、一般人には、元朝の参内のほかは見る機会は滅多にない。「親族席の後ろから、フロックを着た葬儀係の若いのが、バラバラと四,五人一時に駆けてきて(……)」とあるように、洋服の場合はフロックコートがふつう。乱暴者に直接手をかけているのは、「玉垣家と染抜いた仕着の半纏の、紺の股引に麻裏草履を突っ掛けたのが、勇ましく飛んで来て(……)」とある。車夫や出入りの鳶(トビ)の連中だろう。(大丸 弘)
ID No. A17-011
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1917(大正6)年7月7日号 4面
画家・撮影者 池田輝方(1883-1921)
小説のタイトル 七色珊瑚(2)(1):葬儀場(2)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jsr:[葬礼;葬列]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D4ji:[人力車夫]
Vhat:[半天;どてら]
Vmom:[股引]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
キーワード フロックコート;鳶職;紺の股引
男女別 男性
体の部分 全身;群像