近代日本の身装文化(身装画像)
説明 芸者と令嬢の対比。〈花菖蒲〉第1回は、二十歳あまりの美しい芸者、とあって、それ以上の説明はない。髪は芸者島田、襟は芸者らしく抜いて、黒縮緬の夏羽織の上に薄いショールを羽織っている。〈水かがみ〉第1回の二十一,二歳の美しい令嬢は、「紺地に荒い竪縞の絹セルの単衣に、白茶地の上品な丸帯を締め、髪はふっくりした束髪」。きものは襟をきちんと合わせ、やや窮屈そう。束髪はかなり複雑な巻き様がしてあるらしいので、もちろん商売人の手にかかったものだろう。束髪は廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)の時代(1905年,1906年頃~)だけでももうけっこう長いから、べつに新しいもの、というわけではないが、百年も前から何も変わっていないような日本髪と比べると、たえず変化もし、また人さまざまのヴァラエティがあるので、動的で、生きているという感じがあったろう。(大丸 弘)
ID No. A16-134
出典資料 報知新聞
発行年月日 1916(大正5)年5月24日号 8面
小説のタイトル 二人静:水かゞみ(3)
作者 柳川春葉(1877-1918)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D7re:[令嬢モデル]
D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D2sim:[島田;高島田]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
時代区分・年代 20世紀前半;1916(大正5)年
国名 日本
キーワード 芸者島田;抜き襟
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A16-131, A16-133, A16-134