近代日本の身装文化(身装画像)
説明 身を隠した幼なじみの男を追ってきた男爵家の令嬢。育ちのよさがべつに気取っているわけでなくても「取澄ました気品」になるように、念入りの化粧や宝石ずくめの装いもこの女性にはごく自然であって、それが相手に「気押されるような心持ち」を与えることに令嬢自身は気づかない。同じような身勝手さで、相手に妻が出来たことも、それは一時の気の迷いに過ぎずいまは後悔しているもの、と極めこんでいる。袂をつかまれた男は白絣の単衣に兵児帯。薄い口ひげを生やし、ステッキに麦藁帽の散歩姿なら、初秋のこの時期、とくに貧しげというわけではないが、着方のだらしなさに零落した男の投げやりな気分が窺われる。(大丸 弘)
ID No. A16-100
出典資料 都新聞
発行年月日 1916(大正5)年7月9日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 浮雲(44):曇り空(5)
作者 外ヶ浜人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D2sit:[七三;女優髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Qkas:[絣]
時代区分・年代 20世紀前半;1916(大正5)年
国名 日本
キーワード パナマ帽;着流し
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身
関連情報 A16-094, A16-096, A16-098, A16-100, A16-101