近代日本の身装文化(身装画像)
説明 銀行家・大沢家に寄寓しているヒロイン。彼女は奥様の姪なのだが、物語はこの娘の出生の秘密をめぐって展開する。四つの挿絵できものは変わるが、髪型は同じで、第11回によると女優巻という。女優巻という名前は、いわゆる女優髷よりもすこし早くに現れ、女優髷とは別のスタイルであるらしい。この四つのシーンでヒロインは前割れの束髪を結い、まるでヘッドホーンのようなひどく目立つ髪飾りをしている。派手派手しい髪飾りはべつとして、見たところ彼女の束髪は中割れのもっともふつうのスタイルで、女優巻というのはその名のとおり、前方側面でははっきりわからない、後頭部の髷の扱いの特色、ということになる。夏から初秋にかけての場面なのだが、内側に重ねている襦袢の襟で、胸元を窮屈そうなくらいにくるんでいる、この時代のひとつの着方が眼につく。(大丸 弘)
ID No. A16-096
出典資料 都新聞
発行年月日 1916(大正5)年6月26日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
タイトル
小説のタイトル 浮雲(31):秘密(4)
作者 外ヶ浜人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D2sit:[七三;女優髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀前半;1916(大正5)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 帯揚げ
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A16-094, A16-096, A16-098, A16-101
著作権情報
備考