近代日本の身装文化(身装画像)
説明 人妻の丸髷。第10回,第46回は二十代後半の若妻。第73回はその姉の、三十代の人妻。そう大きな違いはないが、前髪が小さめに、髷が小ぶりに、また低めになる。前髪の後ろの櫛、後ろの髷の下の手柄、丸簪(カンザシ)、という飾りものの場所は変えようがなかったようだ。三つの例とも家着なので、無造作に、襟も詰めて着ている。第73回では下町風の襟付きのきものは前をややくつろげ、その内の襦袢で胸元を隠すように着ている。襦袢の半襟で頚をくるむような着方は、1920年代になるとだんだん見られなくなる。第34回はこの姉妹の母親でおそらく六十歳くらい。これが同じ丸髷かと思うくらいに娘たちとちがうが、髪の毛が薄く、少なくなったためと、この時代の小説、また挿絵では、老いの特色を誇張する癖があるためもある。身体も肉が落ち、寸も短くなったということで、シワシワに描かれている。(大丸 弘)
ID No. A16-038
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1917(大正6)年1月18日号 6面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
小説のタイトル 波の上(34)
作者 正宗白鳥(剣堂小史)(1879-1962)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D007:[女の老人]
D2ma:[丸髷]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A16-034, A16-038, A16-040, A16-044