近代日本の身装文化(身装画像)
説明 横須賀の大商人の一人娘で、二十歳をひとつ二つ過ぎた女性。「ぱっちりと澄み切った眼、つんと筋の通った鼻、むっくりと豊かな肉を盛りあげた羽二重顎、抜けるほど白い皮膚の色、ふっさりとした髪の艶(……)」と、ひとつとして地方生まれの人間とは見えないと説明されている。彼女は三年ほど前に父親を失い、たったひとりの兄が放蕩をはじめ、母親は父が死ぬ一年ほど前に迎えたばかりの後妻――という苦労の多い状況に悩んでいる。窓辺で憩う娘は、派手な花柄の単衣を着て、片方の袖口をもう片方の指先でなぶっている。女のきものの袂は表現力に富むが、袂だけでなく襟も袖先も、着る人の思いや心の状態をうかがわせる道具になる。髪は中分けの束髪。(大丸 弘)
ID No. A15-066
出典資料 国民新聞
発行年月日 1915(大正4)年7月25日号 5面
画家・撮影者 武内桂舟(1861-1943)
小説のタイトル さくら子(7):桜さん
作者 渡辺黙禅(1870-1945)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wyu:[指輪]
時代区分・年代 20世紀前半;1915(大正4)年
国名 日本
特定地域 神奈川;横須賀
キーワード お嬢様;中分けの束髪;花柄の単衣;お太鼓結び
男女別 女性
体の部分 上半身