| 説明 | これから観音様にお参りに行こうという三人の女性。先に立っている四十がらみという被布姿の女性は、説明には、貴婦人らしい気高い束髪、とある。連れ立っている十七,八というお嬢様は、白いモヘアらしいショールを巻いて、異様に見えるほど髷を高くそびえさせた高島田。少し下がってお供の下女は縞のきものでちょっと前屈み、これもけっこう大きい丸髷を結っている。梳き毛を入れて大きくバルーン型にした束髪は、この1910年代後半(ほぼ大正中期)になるともっとも安定した髪型といえ、いわばすでに「型ができた」といってもよいおとなしいスタイルになった。お嬢様の日本髪は、震災前のこの時期では、まだごくありふれた娘姿だったが、街に七三や、女優髷の女がちらほら見られるようになってきた昨今では、娘らしい華やかな中にも、いくぶんか古風、という意味でのおとなしさも印象づけられたのではないだろうか。それに比べると下女の丸髷は、控え目、という意味でのおとなしさがあったかもしれない。(大丸 弘) |
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| ID No. | A15-060 |
| 出典資料 | 都新聞 |
| 発行年月日 | 1915(大正4)年9月4日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 井川洗厓(1876-1961) |
| 小説のタイトル | 新椿姫(1) |
| 作者 | 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)] D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)] D2sim:[島田;高島田] D2ma:[丸髷] Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)] Vhi:[被布] D5ha:[墓参;寺参り;神詣で] |
| 時代区分・年代 | 20世紀前半;1915(大正4)年 |
| 国名 | 日本 |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身;上半身 |