近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京から帰って来た夫が、人の変わったように気が大きくなっている。それを危ぶむ妻と娘。長火鉢のかたわらの妻は膝の上に掌を重ねて硬い態度。髪は四十前後の人妻らしい大きさの髷を持つ丸髷。少し身体を曲げて片手を畳に突いている娘は、もう一方の手で袂の端をいじっている。娘の束髪ははっきりはわからないが、もう数年前までの廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)とはちがい、七三分けして、三の方だけを少し前に突き出しているようだ。中年の女性にはまだ、形の決まった日本髪の多かった一方、束髪は早いピッチで変容を遂げていた。このころの家庭には長火鉢のあるところが多く、暮らし向きの楽な家の主婦には、一日の多くの時間をそのそばに座って、下女をあごで使って家事をこなしている人も多かった。(大丸 弘)
ID No. A15-029
出典資料 読売新聞
発行年月日 1915(大正4)年6月22日号 7面
画家・撮影者 石井滴水(1882-1945)
小説のタイトル 嵯峨野:妻と兄(8)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ma:[丸髷]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D2sit:[七三;女優髷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 20世紀前半;1915(大正4)年
国名 日本
キーワード 長火鉢;鉄瓶;茶碗;お太鼓結び
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥