近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この作品の筆者は黒法師となっているが渡辺霞亭。霞亭はほかにもいくつかの変名を持っていた。それはべつに霞亭だけのことではない。明治時代の作家の変名は現代のペンネームとはいくぶん意図のちがうもののようだ。それは作品を戯作と称する態度と裏腹のものだ。小説稗史を女子どものお笑いぐさと卑しめた時代、実際、連載小説の人気を支えていたのは家庭の女性だった。この時代のその家庭婦人の中には、まだ普通学制が不完全だった時代に生い育った、中年以上の人たちも少なくなかったはずだ。そんな人たちの多くにとっては、挿絵付き連載小説は大人の絵本的なあり方だったろう。描かれた二人の娘の、下の方が十六歳と言っているこの挿絵の場合、読者はずいぶん当惑したにちがいない。(大丸 弘)
ID No. A15-027
出典資料 読売新聞
発行年月日 1915(大正4)年6月14日号 4面
画家・撮影者 石井滴水(1882-1945)
小説のタイトル 嵯峨野:黄金屋敷(6)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vhao:[羽織]
Vkat:[肩揚げ]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
時代区分・年代 20世紀前半;1915(大正4)年
国名 日本
キーワード 黒紋付き羽織;リボン
男女別 男性;女児
体の部分 上半身