近代日本の身装文化(身装画像)
説明 仲違いしている許婚の父親のところから、祝いものをもたされて使いにきた女性。素性はわからないが、その様子は冒頭にくわしく描写されている。「銘仙絣の単物に古びた白博多の帯を胸高に締め、袱紗包みを持っていた」。この恰好は女中が使いに出されたという風だ。しかしそれにしては束髪が、いくらこの時代でも女中などに許される大きさではない。「凄まじい廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)の頭を反らして、人を見下すような其の眼光に、権柄ぶった心象が看て取れる」と続く。巨大な髪型は、結っている女性を華奢で、頼りなげに見せはするが、あわせて威圧感もあって、ロココ宮廷の貴婦人たちを連想させる。(大丸 弘)
ID No. A14-012
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1914(大正3)年4月2日号 4面
小説のタイトル 真心(8)(3)
作者 田口掬汀(1875-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Qkas:[絣]
Vob:[帯]
Vna:[長襦袢;襦袢]
時代区分・年代 20世紀前半;1914(大正3)年
国名 日本
キーワード 後ろ姿;銘仙飛白;白博多の帯;襦袢の袖
男女別 女性
体の部分 全身