近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大阪の分限者の中でも指折り数えられる家の一人娘、五年前に婿を取ったが、母親との折り合いが悪く、男の子一人を儲けながら婿は去ってしまった。今年まだ二十一,二という歳。「房々とした英吉利風の束髪」とあるが、束髪も明治中頃のものとこの時代のとではすっかりちがっている。イギリス巻というスタイルは、束髪が最初に導入されたときに、上げ巻・下げ巻・マガレートとともに入ってきた古い形。しかしこういう名称はすべて髷の形につけられているので、髷の見えない前方からではあまりよくわからない。いわゆる二百三高地以後、髷が高く突出したスタイルが一部に流行して、この女性の髪もその一例。袖口から引きだした襦袢の袖を咬んでいるのは、悲しみや悔しさの強い感情をを表すしぐさだが、ここではあまりピンとこないし、穏やかな表情ともそぐわない。(大丸 弘)
ID No. A13-011
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1913(大正2)年2月12日号 6面
画家・撮影者
タイトル
小説のタイトル 香人形(3)
作者 五竹園(小川栄)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 20世紀前半;1913(大正2)年
特定通称名
国名 日本
特定地域 大阪
キーワード イギリス巻;袖の扱い;袖を噛む
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A13-010, A13-011
著作権情報
備考