近代日本の身装文化(身装画像)
説明 挿絵はこの日の文章の内容とは関係ない。江戸時代には、場所柄などで、「身分を隠す」という必要のある人が多かったようだ。またそれほどの必要もないのに、なにかのとき顔を隠そうとする風習があった。維新後はそういう風習も廃れたが、明治の前半期にはまだ、町中で頬被りの人をけっこう見かけたようだ。主人公は芸者と華族で、華族家の豪華な馬車に、頭をヴェールで覆った芸者が一人乗っている。当時、自動車は上流階級の乗り物として利用されはじめていたが、東京にまだ百台前後で、たいていはまだ馬車の時代だった。ヴェールは、日露戦争(1904年,1905年)後に三越のキャンペーンで若い女性に人気があった。日常的なお洒落としてはそれほど長続きしなかったが、婚礼衣装としては1920年代末(昭和初期)まで続き、セピア色の古い婚礼写真などに残っている。とくに無蓋馬車だから、というわけではなく、このころの短期間の流行である。(大丸 弘)
ID No. A12-054
出典資料 都新聞
発行年月日 1912(明治45)年1月28日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 悪縁(5)
作者 井口迷外(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
Wbe:[ベ-ル]
G74:[馬車]
D4gy:[運転手;車掌;乗務員;操縦者;御者]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D1hi:[ひげ]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
D5re:[フォーマルウエア;礼装;お祝い着]
時代区分・年代 20世紀前半;1912(明治45)年
国名 日本
キーワード ヴェール;御者;口髭;シルクハット;蝶ネクタイ
男女別 男性;女性
体の部分 上半身