近代日本の身装文化(身装画像)
説明 冬の夜、うどん屋の二階で荒仕事の相談を終えた子分の二人が、女中のお愛想を背に受けて出てゆく。「鳥打帽子に二重外套打扮(イデタチ)の二人」とある。作品中には二重外套が多く出てきて挿絵にも描かれ、本文中でも言及されているが、作者は一貫して二重外套と言って、ほかの言い方はしていない。二重外套は外套の袖ぐり部分が開け放しになり、上に「はね」と呼ぶべつの覆いを縫いつける構造になっている。洋服の上にも和服の上にも着られたが、和服に着られるのはこれだけだから、男性が外出にまだ和服を着ていた時代には、三人に一人は持っていた、といえるくらいだった。ただし呼び方についてはさまざまで、ふつうは二重廻し、トンビ、インバネスなどと呼んで、二重外套などということはない。(大丸 弘)
ID No. A10-084
出典資料 国民新聞
発行年月日 1911(明治44)年3月14日号 6面
小説のタイトル 女優菊園露子(116):吉公と駒公
作者 三宅青軒(緑旋風)(1864-1914)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ni:[日本髪一般]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀前半;1911(明治44)年
国名 日本
キーワード 饂飩屋の女中;黒襟;お太鼓結び;鳥打帽子;鳥打ち帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント]
男女別 男性;女性
体の部分 全身