近代日本の身装文化(身装画像)
説明 三越呉服店の店内。親分といわれるような稼業の人物に寄り添っているのは女優。男は「二重外套中折帽子」。同じ日に電車内の掏摸(スリ)も「二重外套鳥打帽子の角顔の男」で会社員風、とあり、この時代の冬、街で二重外套を着ている人は本当に多かった。もっとも胸元に尻尾の下がっているような、大きな毛皮の襟のついている二重廻しは、かなりの身分の人のしるし。女優の束髪はひどく前に突き出ていて、しかも軽やかに見えるので、商売人の手によるものだろう。束髪は髪結にとってみれば、日本髪と比べて仕事は楽で、それでいて値段はすこし高かったから、割のいい髪だった。(大丸 弘)
ID No. A10-083
出典資料 国民新聞
発行年月日 1911(明治44)年2月21日号 6面
小説のタイトル 女優菊園露子(107):電車中の掏摸
作者 三宅青軒(緑旋風)(1864-1914)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H842:[百貨店]
G010:[呉服店]
H84:[店舗内(売場)のスペース]
D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7joy:[女優モデル(この年の人気女優,封切り映画の出演女優)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vko:[コート(女性和装外套)]
Vwa:[男性和装外套]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 三越呉服店;中折帽子;中折れ帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];毛皮の襟;庇髪
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身