近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第7回,第10回はヒロインの立ち姿。第7回は本文の五分の一くらいが、長襦袢の柄からはじまる衣裳付けに費やされている。画面の一枚袷は、藍地へ臙脂の変わり乱立縞の紬御召。衣裳全部が三越の調整ということになっている。女優といえば派手、というのが通念だった時代、女性読者にはこれはこれとして参考になったものだろう。第10回はその上に薄色縮緬の羽織をひっかけて散策の姿。束髪の廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)はこのころがもっとも突き出ていた。髱(タボ=後ろ髪)が低く下がっているのは女優らしい粋な感じで、女学生などの廂髪とはちがう。第37回では座っている三人の女優の髪型はだいたい同じで、まだいわゆる女優髷以前。第7回,第10回のヒロインは髷脇に四角い束髪櫛を挿しているが、第37回ではリボンの女性もいる。リボンはもちろんより若い人向きのもの。(大丸 弘)
ID No. A10-076
出典資料 国民新聞
発行年月日 1910(明治43)年10月7日号 6面
小説のタイトル 女優菊園露子(10):浮世の村雲
作者 三宅青軒(緑旋風)(1864-1914)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7joy:[女優モデル(この年の人気女優,封切り映画の出演女優)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 庇髪;束髪櫛;変わり乱立縞の紬御召;縮緬の羽織
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A10-075, A10-076, A10-078