近代日本の身装文化(身装画像)
説明 女優が登場する小説は初めてではないが、タイトルに女優と冠した作品の登場はこの年がはじめ。帝劇女優をはじめ女優に対する偏見は強かった。この物語でも発端のこの回、ヒロインの女優・菊園露子はまるで莫連(バクレン)女のように、涼しい顔でピストルを持った深夜の強盗と渡り合っている。「非常の冠をかぶる美人」と折り紙をつけたヒロインの容貌は、「額広く鼻隆く、口元緊(シマ)って頬豊に、地蔵眉可愛く眼(マナコ)勝れて清く美しく、ざんぐり束ねた廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)も仇っぽく」と描写されている。彼女は帯をキチンと、しかし芸者のように帯締めを斜めに結んでいる。また、片手は袖に隠し、一方の手を襟元にやるポーズは大胆な構えをあらわしている。(大丸 弘)
ID No. A10-074
出典資料 国民新聞
発行年月日 1910(明治43)年9月27日号 6面
小説のタイトル 女優菊園露子(1):盗賊なら安心
作者 三宅青軒(緑旋風)(1864-1914)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7joy:[女優モデル(この年の人気女優,封切り映画の出演女優)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vob:[帯]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Qkas:[絣]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 庇髪;袖に手を隠す;手の扱い;盗人被り;盗人かぶり;飛白のきもの;ピストル;ランプ
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身