近代日本の身装文化(身装画像)
説明 夫に欺かれていたことをはじめて聞かされた若い妻。悲しみと悔しさのポーズ。女学校を卒業したあと看護婦学校まで出たこの女性は、この時代ではかなりレベルの高いインテリ。人妻になってもきものの襟をきっちり詰めて着、帯の位置はかなり高い。第56回でその襟元に手を差し入れているのは物思いの表現。第60回のようにハンカチを口にくわえるのは、悔しさなどかなり強い感情表現のポーズで、ハンカチの普及以前は襦袢の袖をくわえたもの。しかしこうしたポーズはこのころからあまり見られなくなっている。束髪の髱(タボ=後ろ髪)が高いのは上品で、こうすればまた、襟もそう抜かないで済む。(大丸 弘)
ID No. A10-042
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1910(明治43)年9月2日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 蛬(きりぎりす)(56)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D3:[着装態様;着付け;着方・着こなし一般]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 若妻;胸元に手を差し入れる
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A10-042, A10-043