近代日本の身装文化(身装画像)
説明 人に家を貸して暮しを立てている四十代の女と、四部屋ある離れを借り切った若い男。男は神戸の舶来小間物商の後継で、東京遊学が中途挫折し、文字どおりブラブラし遊んでいるという。浜縮緬の兵児帯に、紺飛白のきもの、細かい縞の羽織。帯には時計の金鎖が巻きつけられ、ダイヤ入りの金の指環に加えて金歯を光らせている。この時代の金の嗜好はいたって強く、装飾品の好みが金からプラチナに移るのは十年以上のち。また金歯が嫌われるようになるのはかなり後のこと。女は大きな丸髷を結っている。夏のことで白地に十字絣の単衣ものに、黒繻子の腹合わせ帯を、下町風に下げ結びにしている。頭部のごつく大きいこと、全体がずんぐりとしていることで、女の下品さを表現している。(大丸 弘)
ID No. A10-035
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1910(明治43)年7月13日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 蛬(きりぎりす)(4)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2ma:[丸髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Qkas:[絣]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 十字絣;腹合わせ帯;昼夜帯;下げ結び;素足
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A10-035, A10-036