近代日本の身装文化(身装画像)
説明 訳あって芸者をやめ、身を隠すように転々と住まいを変えている女。第1回ではいつもの銀杏返しに姉さん被りの手拭い、差歯の日和下駄を履いて玄関の格子を艶拭きしている姿。ぞんざいな引っかけ結びの帯は、半幅の黒繻子の腹合わせ帯。袂を帯にひょいと挟んでいるので袖が肘の辺りまで捲れ、襦袢の柄が見えている。きものはたぶん銘仙の縞物だろう。第4回では出窓に腰掛けていて本文ではそれを肘掛窓と言っている。なるほど畳に座っているのが常態の生活なら、そう言うべきかも知れない。窓の外は千本格子。「お小夜は窓に腰掛けたまま母の方を向いて、左右とも懐手をした肩をぐったりと落として」という説明。世を捨てた生活ではこの髪は自分で結ったか、母の手によるものかもしれない。銀杏返しは日本髪の中では素人が自分で結いやすい髪。(大丸 弘)
ID No. A10-015
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1910(明治43)年10月15日号 6面
画家・撮影者 山本英春(生没年不詳)
小説のタイトル お小夜(4)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2ic:[銀杏返し]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vob:[帯]
Vna:[長襦袢;襦袢]
D3fu:[懐手]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 銘仙の縞物;黒襟;腹合わせ帯;昼夜帯;帯締め;引っ掛け結び;ひっかけ結び;ふところ手;素足;肘掛け窓(ひじかけまど);千本格子
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A10-013, A10-015