近代日本の身装文化(身装画像)
説明 いままで贅沢暮らしに馴れていた娘。高い地位にいた父親が罪をえて投獄された。飯の炊きようも知らなかったから、食事の支度に台所で立ちすくんでいる。なにをするにも娘の長い袂は邪魔になるが、とりわけ火を扱う炊事には危険でもある。娘は襷をかけているが、長い振りは襷をしてもまだ邪魔になるし、台所仕事に襷がけはやや大仰だ。この時代から、女性の台所仕事着の提案が現れはじめるのは自然だったろう。この娘は小さな、可愛らしいエプロンをしているが、これでは子どものおままごとの役にしか立たない。束髪の髷の周りには大きなリボンや花簪(カンザシ)が豊富。これはだいたい十代の娘の特色。(大丸 弘)
ID No. A10-011
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1910(明治43)年7月19日号 4面
画家・撮影者 山本英春(生没年不詳)
小説のタイトル 短刀(5):片襷
作者 小笠原白也(1873-1946)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vob:[帯]
Vtas:[襷]
Vfu:[振袖;袂]
時代区分・年代 20世紀初め;1910(明治43)年
国名 日本
キーワード 花簪;リボン;お太鼓結び;帯揚げ;襷掛け
男女別 女性
体の部分 全身