近代日本の身装文化(身装画像)
説明 十五になった少女が、恩義のある家に嫁にやられるのを嫌って、仲のいいお兄さんに訴えているシーン。お兄さんは三つ四つ年上なだけの無経験な若者で、これという智恵は出そうもない。青年の着ているのはおきまりの紺絣。秋口らしいのでこの単衣の下にメリヤスのシャツだけだろう。男の普段きものは丈が短いから、刳り歯の駒下駄をはいた足の脛の三分の一くらいまで見えている。上野の山の西郷さんも似た恰好だから、かなり年齢の幅広く好まれた風俗だ。少女のきものはよそ行きらしく、十五にしては大人びた柄物を着ている。少女の髪はたぶん蝶々で、この時代、女の子といえば蝶々、というほどの流行だったので変種もいろいろあるが、1910年代以後はなぜか急速に廃れた。(大丸 弘)
ID No. A09-061
出典資料 都新聞
発行年月日 1909(明治42)年9月7日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 春次おぼえ帳:十五の秋(11)
作者 平山蘆江(1882-1953)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2ni:[日本髪一般]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wzo:[草履;草鞋]
D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
Qkas:[絣]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード 蝶々髷;柄物;お太鼓結び;ぞうり;素足;紺飛白;駒下駄
男女別 男性;女児
体の部分 全身