近代日本の身装文化(身装画像)
説明 当年数え十七歳になる娘。東京でも上から数えて一桁台の位置という富豪の令嬢で、華族女学校在学中。第5回,第6回は両親、兄等を避暑に送ったあと、大勢の召使いに囲まれての一日。「評判の美人の上、学問は優れて好く出来、性質の善良な(……)」という理想の女性。狭い額に太い眉、やや吊り上がった一重瞼の眼、受け口の小さな唇、という浮世絵美人の約束は変わっていないが、どこやらに人間味の感じられるのは、ふっくらした面ざしのせいか。髪は二百三高地風に髷の盛り上がった廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)の束髪、娘らしくリボンを飾っているが、油気のないため乱れ毛の多いのはやむをえない。第18回は零落している伯父のもとを訪ねた折のすがたで、髪型は変わらず、きものは涼しげな白柄の単ものから、折り目の正しい御召かなにかの外出着になっている。(大丸 弘)
ID No. A09-045
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1909(明治42)年9月1日号 7面
小説のタイトル 貧富(7)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D7re:[令嬢モデル]
D7jog:[女学生]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード 評判の美人;庇髪;二百三高地髷風;リボン;お太鼓結び;うちわ;簾(すだれ);襖(ふすま)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A09-044, A09-045, A09-046