近代日本の身装文化(身装画像)
説明 下り列車で神戸駅に降り立った若い女性と、同じ列車で神戸で降り、これから神戸港まで満州帰りの父親を迎えに行こうという兄弟の若紳士。第1回だから物語がこの先どう発展するのかわからない。若い女性の美しさを作者は言葉を尽くして褒めている。その衣裳付けは、「藍縞御召の二枚小袖、薄紫地紋縮緬の被布、光沢(ツヤ)の好い髪を庇髪(ヒサシガミ)に結うて、宝石で飾られた手袋を嵌めている」とあるが、被布を着ているようにも見えないし、手袋もはめていない。挿絵画家の思い違いか。小袖は綿入の絹のきもの、それを襦袢の上に二枚重ねるのが、礼装をべつにすれば冬の整った身拵え、上に着た被布は外套の役目。庇髪(廂髪)の耳のそばに垂れた後れ毛が、線描きの絵では角張った顎の線のように見え、損をしている。束髪は油気がないためどうしても後れ毛が多い。(大丸 弘)
ID No. A09-027
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1909(明治42)年6月3日号 4面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 鵜舟(うぶね)(1)(1)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード 後れ毛
男女別 女性
体の部分 上半身