近代日本の身装文化(身装画像)
説明 銀座通りでやくざに絡まれそうになる田舎紳士ふたり。わざと足を踏んだらしいのは、「平袖の浴衣に三尺帯、頭髪を角刈りにした遊び人風の男」。盛り場の周辺にはコレという正業を持たずに、身体を持て余しているような男がいつでもいる。そういう連中の身なりにはふたつの要素がある。第一は労働者の、この時代でいえば職人や鳶の者の恰好から得ているもの。角刈りの髪も、平袖(=広袖)で身幅の狭いきものも三尺帯も、なにかというと裾や腕をまくり上げること、いずれもほんらい肉体労働、つまり腕っ節で世渡りをしてきた連中の習いだ。第二は金のかかった、役者か芸人かと思うような恰好の者。遊び人ややくざのなかに、びっくりするようないい男を見いだすのはめずらしくない。銀座でいえば新橋や、葭町日本橋も近い。顔と恰好だけでけっこう小遣いに不自由せず遊んでいられる代わり、常時いざこざと危険のなかをジグザグに生き延びている男たち。(大丸 弘)
ID No. A09-017
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1909(明治42)年7月30日号 4面
画家・撮影者 山本英春(生没年不詳)
小説のタイトル 仕合者(しあわせもの)(8)(1(8))
作者 田口掬汀(1875-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ya:[やくざ;博徒;ギャング]
D2:[ヘアスタイル]
Vyu:[ゆかた]
Vob:[帯]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
Vhao:[羽織]
D1hi:[ひげ]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
特定地域 東京;銀座
キーワード 遊び人風;角刈り;浴衣;三尺帯;腕まくり;田舎紳士;中折帽子;中折れ帽子;紋付き羽織;口髭
男女別 男性
体の部分 全身;上半身