近代日本の身装文化(身装画像)
説明 五十五歳の母親と、すでに嫁いで子どももある娘とが連れ立っている。久しぶりに実家を訪れた娘を、駅近くまで迎えに出た母親のふたりとも紋付きの羽織を着ている。女性の羽織は、ほんらい防寒を主な目的とするカジュアルな性格のものなのだが、紋付きの羽織というとちょっと改まった場合にも広く利用され、羽織は紋付以外もっていない、というひともあったらしい。髪は親子とも丸髷だが、母親のはひどく小さくて同じ髪のようには見えない。毛が薄くなっている、ということもあるが、二,三十代の人妻の丸髷は、中に紙製の「型」を入れて、その時代の人の眼にも異様と見えるほど大きくみえるものもあった。(大丸 弘)
ID No. A09-004
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1909(明治42)年1月28日号 4面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 猛火(28)(5):実家(2)
作者 田口掬汀(1875-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ma:[丸髷]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1909(明治42)年
国名 日本
キーワード 紋付き羽織
男女別 女性
体の部分 全身